ダニは暖かく湿った場所を好み、繁殖するのは5月から7月にかけてです。

 

最も多く繁殖するのは梅雨時期であり、この時期は布団の下に潜んでいることが多いです。

 

寒くなってくる秋になると繁殖したダニはほとんど死滅しますが、近年では住宅事情が良いことから秋になっても死滅することはなく生存しているケースも増えています。

 

60%以上の湿度を好み、さらに20度から30度が最も繁殖に適している温度であること、フケや皮脂などが多くあることから布団やぬいぐるみを好む傾向があります。

 

人間の場合、就寝中に出る汗の量はコップ1杯以上と言われており、汗によってたえず布団が湿っている状態です。

 

いくら布団を頻繁に干したとしても日光が当たらない場所に移動をするためなかなか取り除くことはできません。

 

ダニの場合生きているものだけでなく、死骸や排泄物にアレルギー反応を引き起こす原因物質となります。

 

ダニがきっかけで起こるアレルギーには気管支喘息やアトピー性皮膚炎などがあり、アレルギー性鼻炎や結膜炎を引きおこすこともあります。

 

アレルギーの反応が出てしまうとなかなか治まることがなく、しかも完治は難しいため環境を整えていかなくてはなりません。

 

ダニを退治するには、生きているダニや卵、そして死骸や排泄物をしっかりと取り除くことが大切であり、掃除機を上手に使用し、隅から隅までかけるようにします。

 

ですがダニは吸い取られないような場所に移動をし、再び戻ってきたり、繊維にしがみついていたりするので完全に除去するのは難しいです。

 

また生きているダニは大変強く55度以上の熱を加えないと死滅することはできません。

 

そのため家庭で洗濯をしたとしても完全に死滅するわけではありません。

 

きれいな布団にするには布団クリーニングを行うことが大切であり、布団クリーニングの場合は120度ほどの熱を加えて高温処理を行うのですべて死滅させることができます。

 

布団クリーニングではその後吸引も行うので排泄物などの原因物質も取り除かれます。

 

栄養となる汚れも落ちるので繁殖しにくくなります。

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